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「詳しくはこちら」を見直す、行き先が伝わるリンクの書き方

リンクの文言から行き先が想像できると、読者は必要な情報を選びやすくなります。「こちら」を一律に禁止するのではなく、周囲の文脈と合わせて目的が伝わるかを確かめる方法を紹介します。

リンクを押す前に知りたいこと

ページを読んでいて「詳しくはこちら」というリンクに出会うと、何について詳しく分かるのかを、前後の文章から探すことがあります。同じ表現が並んでいると、違いを把握する手間も増えます。

たとえばイベント案内に、申し込み、会場へのアクセス、当日の持ち物という三つのリンクがあるとします。それぞれが「こちら」だけなら、読者は対応する説明を読み直す必要があります。

「イベントに申し込む」「会場へのアクセス」「当日の持ち物を確認する」と書けば、行き先やそこでできることが伝わります。リンクを押したあとに予想外のページが出ることも減らしやすくなります。

これは文言の長さを競う話ではありません。そのリンクを選ぶ理由が分かるかが、見直すときの基準です。

「こちら」がすべて不適合になるわけではない

W3CのWCAG 2.2「文脈におけるリンクの目的」の解説では、リンク自体の文言、またはプログラムで関連付けられる文脈と合わせて、リンクの目的を判断できることが示されています。この記事では、達成基準2.4.4の考え方を扱います。

同じ文や段落などの情報から目的が分かる場合もあるため、「こちら」という語があるだけで、すべて不適合だと判断するのは適切ではありません。

一方、スクリーンリーダーにはリンクを一覧にして移動する使い方があります。周囲の説明を毎回たどらなくても目的が分かる文言は、そのような場面でも役立ちます。

画面上で近くに見えるだけでは、情報同士の関係が十分に伝わらない場合もあります。見た目の配置と、読み上げられる順序の両方で確認すると、気づきやすくなります。

行き先の名前を、必要な分だけ入れる

まず、リンク先の内容を短く説明できるかを考えます。ページの正式名称が長すぎるなら、読者が識別するために必要な部分を残します。

以下は、文言を見直すための仮例です。どのサイトにも同じ文字列を当てはめる必要はありません。

表が見切れる場合は横にスクロールできます

行き先の名前を、必要な分だけ入れるの表

文言の例

見直した文言の例

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PDFなど通常のページ閲覧と動作が異なる場合は、その違いも判断材料になります。ただし、表にある「PDF」の追記自体を、達成基準2.4.4が一律に要求しているという意味ではありません。

リンク先の見出しとも言葉をそろえると、移動した読者が「目的のページに着いた」と判断しやすくなります。「料金を確認する」というリンクの先が問い合わせフォームなら、文言か行き先のどちらかを見直したいところです。

同じ名前のリンクを並べて確かめる

サイト内のすべてのリンクを一度に書き換える必要はありません。まず、案内が多い一ページを選び、リンクの文言を順に拾ってみます。

同じ「詳細」が複数ある場合は、リンク先も同じか、それぞれ別の内容かを確かめます。別の行き先なら違いを表し、同じ目的なら呼び方が不必要にばらついていないかを見ます。

次に、キーボードでリンクへ順に移動します。選択中のリンクが分かるか、移動する順序が自然かも一緒に確認します。文言が分かりやすくても、今どこを操作しているか分からなければ選びにくいためです。

可能なら、スクリーンリーダーのリンク一覧でも聞いてみます。この確認だけでページ全体のアクセシビリティーを判定できるわけではありませんが、似たリンクが並ぶ問題を見つける助けになります。

読者が選べる言葉にする

リンクを見直すときは、単に「こちら」を別の語に置き換えるより、読者が何を期待して押すのかを考えるほうが有効です。行き先の内容と、そこでできることを短く表してみてください。

画像がリンクになっている場合には、代替テキストも関係します。画像の役割に合わせた考え方は、画像の代替テキストの書き方で説明しています。